2008年 05月 21日
[詩] 鳥葬、あるいは杖の/ |

ちいさな獣の声が
ひゅんひゅんと風に
運ばれてくるよ 叢林にぐるりと
切り抜かれた空に 鳥の眼は
いつも何かを知っていて
あやしげな瑞兆/(三本目、の
足です「すべての道は
丘につづいて」
(山向こうは雨でした、もう
子供しかいないのですよ
殺戮の場所で
円形に暴かれながら 喉は
不思議と水を
欲しないのです
わたしもまたおおくの手で
身体を布でくるまれて
異形の鳥が支配するところへ
(香を、焚きなさい
呼び出されるまで 待つのです
ひとの営みは
天上の光を避け
地中で企てること
あるいはその杖で
墓石を打ち砕くこと
(もう、そんなに
寒くはないでしょう
鎌倉上空を舞うトビ。

■
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by stcl
| 2008-05-21 01:06
| 詩/collaboration
|
Comments(9)
こんにちは。
この写真と詩、すごく好きです。
stclさんの書く詩、きっと読んでいないものも全部、私のこころの琴線に触れるものばかりだと想像します。
透明感とピンと張った緊張感、でも柔らかさも感じられて。
いつもよい栄養をいただいているような気持ちです。アリガトウです。
この写真と詩、すごく好きです。
stclさんの書く詩、きっと読んでいないものも全部、私のこころの琴線に触れるものばかりだと想像します。
透明感とピンと張った緊張感、でも柔らかさも感じられて。
いつもよい栄養をいただいているような気持ちです。アリガトウです。
この詩好きです。
声がかさなって聞こえたり
複数の人の存在を感じる。
そして詩の始まりと終わりでは全く違う場所に立っているようにも感じます。
なんていうんだろう、違う物語のなかに立っているような感覚。
声がかさなって聞こえたり
複数の人の存在を感じる。
そして詩の始まりと終わりでは全く違う場所に立っているようにも感じます。
なんていうんだろう、違う物語のなかに立っているような感覚。

stclさんの詩は虚実の境界をめぐる言葉を繰り広げながら永劫にさまよう魂の在り方を問いかけてる様な気がします。
「山むこうは雨でした、もう子供しかいないのですよ」
この言葉の広がり、イメージが飛翔します。
この部分、すごく好きです。
「山むこうは雨でした、もう子供しかいないのですよ」
この言葉の広がり、イメージが飛翔します。
この部分、すごく好きです。
うーん、、まずこの写真は
今までみたstclさんの写真の中でほとんどいちばん好きといっていいくらい。
詩には硬質な鉄線のようなものを感じました。
今までみたstclさんの写真の中でほとんどいちばん好きといっていいくらい。
詩には硬質な鉄線のようなものを感じました。
くりももさん、ありがとうございます。
いえいえこちらこそいつもくりももさんの鎖骨から(笑)、いや旦那さんのケーキとそしてビーズの作品から栄養いただいています。
こんどフライヤーといっしょにこの詩が入った詩集をお送りしますね。
いえいえこちらこそいつもくりももさんの鎖骨から(笑)、いや旦那さんのケーキとそしてビーズの作品から栄養いただいています。
こんどフライヤーといっしょにこの詩が入った詩集をお送りしますね。
リカさん、どうもありがとう。うん、多声的にしたいなと思って書いたような…。じつはあんまり昔に書いた詩なのでよく覚えていないのです。なんでこんな言葉が出てきたんだろう。
sigekoさま。的確な批評、というか作者すら思い寄らなかったところを不意打ちされたかのようです。なるほど。ありがとうございます。
愛ちゃんへ。わーい、写真ほめられたー(笑)うれしいな。詩のほうは何だろう、今自分で読んでみて自分でわからない(涙)
何だろう? なぜに鳥葬、なぜに杖???
何だろう? なぜに鳥葬、なぜに杖???
ええ~!!うれしい!!
いいんでしょうか、いただいてしまって。。。お値段ついてるなら買いますよ!
大切に読みます~♪
うれしいな、うれしいな♪♪
いいんでしょうか、いただいてしまって。。。お値段ついてるなら買いますよ!
大切に読みます~♪
うれしいな、うれしいな♪♪